FM三重『ウィークエンドカフェ』2015年2月21日放送

今回は度会町産業振興課の作野和幸さんをお招きして、倭姫にまつわるお話が数多く残る自然豊かな町、度会町を紹介します。
度会町は、古事記や日本書紀にその地名が残されている歴史深い場所です。
室町時代の城跡や1000年以上前に起源を持つお寺もあります。
さらに宮川流域はお茶の産地、一之瀬川の周りは米どころ。
おいしい水と空気が度会町の特産物を作りだします。
また、キャンプや山登り、鮎釣りなど町全体が遊びのフィールド。
みなさんはこの場所を使って、どんな遊びを楽しみますか?

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■歴史深いからこそ読みづらい地名の残る度会町

『注連指(しめさす)』『鮠川(はいかわ)』とか読めない地名が、度会町には数多く残されています。
なので、地名の問合せもよくありますね。
『下久具(しもくぐ)』とか『上久具(かみくぐ)』も読めない人が多いですし。
知っている人にとっては、なんてことのない地名なんですけど、さすがに『注連指』は読める人がほとんどいないと思います。


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■『獅子ヶ岳』は一番の人気の場所

度会町を含め、度会郡には史跡などがたくさん残されています。
『乙女岩』は倭姫が伊勢に向かう道中で、腰を掛けて休憩したとされているます。
山の中で火打ち石を見つけたという『火打石』という場所もあります。
さらに『久具都比賣神社』は倭姫が髪などを梳いたとされる池もありますし、倭姫が住んでいたと言われる遺跡などが残っています。
また、倭姫が目にしたとされる『雌滝』『雄滝』などもあります。
パンフレットを作るため、ひと通りまわりました。
度会町は基本的に山が多いので、空気が綺麗ですよ。
倭姫のいわれのある場所をめぐるウォーキングや、山登りに来る方も多いです。
一番人気のスポットは『獅子ヶ岳』。
景色の良いので、1年を通してみなさんけっこう登られています。
『獅子ヶ岳』に行くにはいろいろコースがあり、ウォーキング的にも行けますし、下から登れば登山ということになります。
獅子ヶ岳の途中にある『獅子岩』から見る眺めも、とても綺麗なのでぜひ足を留めてみてください。


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■特産品や、ジビエ商品の開発

夏は宮川と一之瀬川の鮎、冬にはイノシシ鍋がオススメです。

ブルーベリーは15軒ほどの農家で、5〜6年前から栽培を始め、今ではおよそ1ヘクタール栽培しています。
一部の農家ではブルーベリー狩りも行っていますよ。
ブルーベリーは老舗の和菓子屋さんとコラボレーションして、大福やブッセなどの商品が完成しました。
度会町の良い所は、山の幸が充実していること。
必ず食べて欲しいのは、先述したように、鮎とイノシシ鍋。
鮎の甘露煮も一度食べてみてください。
それから最近生まれた名物、『しかちゃんコロッケ』も、是非食べてもらいたいです。
度会町内に店舗はありませんが、玉城インターを降りたところの『わらしべ』さんの隣の産直市場で、常時販売しているので、そちらで食べていただけると幸いです。
『しかちゃんコロッケ』のほか、新たな商品として『シカ串カツ』の方も開発しまして、販売しています。
みなさんおいしいと言ってくださるので、開発する側も、とても喜んでいます。
ジビエ商品の開発については、もともと商工会の全国展開事業として、獣肉を使った料理・・・猪肉のそぼろとか、鹿肉と猪肉のミートボールを作っていたんですね。
その関係で県の方から『カレーハウスCoCo壱番屋』とのコラボ、『シカコロオチャメカレー』というのを限定販売させてもらった経緯があり、そこでシカコロッケを作ったのがきっかけでした。
『シカコロオチャメカレー』は期間限定商品だったのですでに終わりましたが、その後は『しかちゃんコロッケ』のみを販売していこうとなったのです。


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■知る人ぞ知る、カブトムシの生息地

シイタケを栽培するために、クヌギの木を育てているのですが、そこにカブトムシやクワガタが集まって来るんですよ。
自由に捕ってもらって構いませんが、木の蜜を出そうとして木に傷つけるとシイタケの栽培に差し障りがあるので、それだけは気をつけて欲しいですね。
男の子を持つお母さんやお父さんは、度会町でカブトムシが捕れるということを巷の噂でちゃんと耳にするようで、夜になると来ているようです。
それから、捕りに来る際には、マムシやハチに十分注意してくださいね!


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■度会町の神事やイベント

『お頭神事』が、2月7日に下久具で、14日に棚橋の2地区で開催され、一ノ瀬神社では2月11日に獅子舞神事が行われました。
お頭神事にも獅子舞が使われています。
一ノ瀬の獅子は、かつて住んでいた愛洲氏が持っていた獅子を地元の方に分けたものが引き継がれています。
下久具と棚橋の獅子につきましては、宮川に流れてきたものを拾い、大事に保存し、神事に使い、伝統行事を守ってきたといわれています。
下久具と棚橋の獅子は夫婦で、メスが下久具でオスが棚橋といわれています。
地区の人たちが神事を伝承しており、その時期になると朝早くから練習をし、継承しています。


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■『宮リバー度会パーク』で『春まつり』!

4月5日には『宮リバー度会パーク』にて、『第19回 宮リバー度会パーク春まつり』を盛大に開催します。
みなさん、当日はぜひ、芝生広場に集合してください。
『宮リバー度会パーク』には300本ほどの桜の、桜並木があります。
その頃にはちょうど見頃になっていますし、ステージイベントや出店もありますので、一日楽しめますよ。

お花見シーズンには、みなさんバーベキューをしたりと、楽しんでいます。
5月の連休には家族連れもたくさんくるので、イベント以外の日も『宮リバーわたらいパーク』を訪れてみてください。
『宮リバー度会』のプールは、夏になると県外からもたくさんの人が訪れます。
とっても人気のプールなんですよ。


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